尾張名所図会を巡る

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2009年 02月 28日

鈴御前社(すずのごぜんのやしろ)

『尾張名所図会』の鈴御前社    鈴御前社の歴史的な位置(地図では鈴之宮)
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 正覚寺の東にあり、祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)である。六月末日に「夏越しの祓い」がここで行われる。本来は、熱田神宮の祭事である。祭事は、茅の輪(ちのわ)を飾り、五串に五色の幣(ぬさ)をさし、渚の蘆の葉に白木綿をつけて、穢(けが)れをはらう。当日には多くの人が集まる。伝馬町の家々には作物(つくりもの)があり、賑わいを見せる。

『尾張志』には次のようにある。
 祭神は天鈿女命と言われているが、詳しくは分かっていない。元々、鈴御前社は東脇村(現在の伝馬1丁目)にあったのを、いつかは分からないが、精進川のところへと移したのである。富江町(現在の伝馬1丁目)にある「ささ(笹)の宮」が以前、鈴御前社があった場所である。




現在の鈴之御前社(れいのみまえしゃ)    鈴之御前社の位置 
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 7月31日の「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」
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 鈴之御前社は鈴の宮(れいのみや)ともいわれ、現在は伝馬2丁目にて鎮座する。しかし、以前は『尾張名所図会』にあるように正覚寺の隣にあり、その横には精進川が流れていた。その昔、精進川は熱田宿の東の境であった。したがって、東海道を東(江戸方面)より熱田宿へとやってくる旅人は精進川のほとりのここで身を清め、「鈴の祓い」を受けたといわれている。
 上の写真にあるように現在でも毎年7月31日に「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」が行われている。当日は付近の家々で笹に付いた提灯の明かりがともり、「祓芦」(はらえよし)を持ち、「茅の輪」をくぐり、家族の無病息災を祈る。

 『史跡 あつた』  鈴の宮「茅の輪くぐり」のご案内より
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by nitibotuM | 2009-02-28 19:38 | 尾張名所図会 | Comments(0)


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