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尾張名所図会を巡る

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2009年 02月 24日

石地蔵尊(いしじぞうそん)

『尾張名所図会』の石地蔵
 伝馬町の中程にある辻地蔵である。この地蔵は、もと三河国重原村にあり、野原の中に捨て石のような状態であった。そこに焙烙(ほうろく 土鍋のこと)を売る者が、この地蔵を荷物のバランスを取るために拾って、この地蔵を持って熱田までやってきて焙烙を売った。焙烙を売り尽くしたので、この地蔵も熱田の海辺の葦の草むらに捨てていった。地元の者が、捨ててあったこの地蔵を見つけ安置しようとしたが、動かなかったので、おかしいと思い地面を掘ってみると、この地蔵の台座と思われる石が見つかった。みんなが不思議な事もあると思い、その台座を掘り出して、そこにこの地蔵を安置したのが、この地蔵(ほうろく地蔵)である。


『張州雑志』の「今道の石地蔵」
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 上知我麻神社の東、伝馬町に石地蔵が一躰、商家の軒下にある。古びた地蔵で誰の作かは詳しく分からない。言い伝えによると弘法大師が六躰の地蔵を彫刻してこの地に安置した一つだとも言われているし、昔ここに仏院があったが壊れて、この地蔵だけがここに残ったとも言われている。
 
 この『張州雑志』にある「今道の石地蔵」は場所から推測すると現在の「ほうろく地蔵」と思われるが、どうなのであろうか。




現在のほうろく地蔵    ほうろく地蔵の位置
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 上の写真のほうろく地蔵がある場所には以前、上知我麻神社があった。この場所に上知我麻神社があった当時、ほうろく地蔵があった場所は推定ではあるが、現在の伝馬町交差点から南の旧東海道と交わる地点であろうか。

by nitibotuM | 2009-02-24 21:08 | 尾張名所図会 | Comments(0)


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