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尾張名所図会を巡る

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2009年 03月 09日

浮島ヶ原(うきしまがはら)

『尾張名所図会』の浮島ヶ原(左上に小さく)     
浮島ヶ原(うきしまがはら)_e0170058_1947689.jpg
 裁断橋の一町ばかり東に、一堆の盛り上がったところに四、五本の老松がある。また、ここを牟山戸(むさんど)ともいう。昔ここに社があって、祭神は天細女命(あめのうずめのみこと)であったが、今は廃社となった。
 昔より洪水などの水災のとき、このあたりの人家を流し、樹木を倒し、田畑も水没することがあったが、ここだけは浮き上がり水没することはなかった。故に浮島ヶ原という。しかし、駿河の浮島が原とは違って、古歌に詠めるような名所ではない。


『名古屋市史』の浮島社
 祭神は天穂日命(あめのほひのみこと)とも、天細女命とも、日本武尊ともいう。廃社となっていたものを明治二十四年ごろに再興した。




現在の浮島ヶ原(浮島橋)    浮島橋の位置
浮島ヶ原(うきしまがはら)_e0170058_20393336.jpg
浮島橋より七里の渡し方面を望む
浮島ヶ原(うきしまがはら)_e0170058_2044301.jpg
 現在、浮島ヶ原があった場所を特定するのは難しい。そうした中、「浮島」の名前は名古屋市瑞穂区に「浮島町」として残っている。また、写真のように「浮島橋」などのように所々で名を留めているが、当時の面影は全くない。



現在の浮島神社     浮島神社の位置
浮島ヶ原(うきしまがはら)_e0170058_20474850.jpg
祭神は天穂日命

by nitibotuM | 2009-03-09 20:55 | 尾張名所図会 | Comments(0)


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