尾張名所図会を巡る

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2016年 08月 28日

金沢再訪 その3

 千里浜なぎさドライブウェイから「のと里山海道」を通って、石川県西田幾多郎記念哲学館へ。
 前回、石川に訪れたときは残念ながら曜日の関係で休館だったが、今回は問題なく訪れることが出来た。ここ数年来、西田哲学に惹かれ機会があればぜひ訪れてみたい場所の1つだった。
 西田は、1945年6月7日に終戦を迎えることなく亡くなっている。西田哲学は、開国以来、個と全体の調和をはかろうとした1つの到達点、回答だったといえる。だが、西田の思想は真に理解されず、全体の中に埋没されてしまった。なぜそうなってしまったのか。当時のヨーロッパでも渦巻く矛盾の中でドイツは戦争へと向かった。個と全体の矛盾は極めて難しい問題だと思う。その問題に向き合ったのが西田の絶対矛盾的自己同一の思想といえる。個と全体は互いに自己否定を通して、矛盾したまま、真に個は個へ、真に全体は全体へと向かう。その中で個と全体は調和する。個と全体のバランスがどちらかに偏ってはいけない。ここに戦前、西田哲学が体制に取り込まれていった難しさがある。
 今、まさにこの個と全体の問題、もう少し視点を変えると、「我と汝」の問題を見つめ直す時期だと思う。「我と汝」といえば、マルティン・ブーバーの思想も1つの導きとなるであろうし、西田幾多郎も「我と汝」には言及している。価値観の多様化した現代で「我と汝」をどう捉えるか。極めて重要な問題だと考える。
 石川県西田幾多郎記念哲学館をあとにして、本日の宿泊先、彩の庭ホテルへ向かう。




石川県西田幾多郎記念哲学館(2016年8月24日)曇り     撮影位置
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by nitibotuM | 2016-08-28 15:01 | 花鳥風月 | Comments(0)


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