『尾張名所図会』の夢違観音
馬場町にある。天台宗で御廓内(おくるわうち)の神宮寺の末。
本尊 西明寺時頼の守り本尊。霊験いちじるしく、悪い夢を見た者がこれに祈れば、必ず応験がある。故に夢違の観音と通称する。
歴史的な夢違観音の位置 『張州雑志』(不鮮明で分かりにくいが中心に「観音 俗夢チカヘト云」とあるように見える。)
現在の夢違観音
夢違観音の位置(推定)
現在、夢違観音があった場所については、古地図を見ても正確な位置は不明である。おそらく白鳥小学校から白鳥幼稚園までの間に祀られていたと推測される。夢違観音については、『尾張名所図会』以外もほぼ同内容の記述で、『名古屋市史』においても神宮寺の管理下に置かれていたことが分かる程度である。したがって、文献からもその様子を窺い知ることは難しい。