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尾張名所図会を巡る

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2012年 10月 31日

禅徳山大法寺(ぜんとくざんだいほうじ)

『尾張名所図会』の大法寺(右上の方に小さく)
禅徳山大法寺(ぜんとくざんだいほうじ)_e0170058_12205934.jpg
 中瀬町にある。臨済宗の妙心寺末。元和三年(1617)、藤田民部少輔安重の建立。本尊は釈迦仏で運慶作。
 喝食石 門前にある。高さが二尺ほど地上に出ている。諸願にしるしがあるといわれているが、その由来は分かっていない。



歴史的な大法寺の位置
禅徳山大法寺(ぜんとくざんだいほうじ)_e0170058_12203171.jpg



『名古屋市史』には次のようにある。
 此地は寿正寺の古跡であった。藤田民部少輔安重が、その亡き父母の為に地を買って建立した。開山は舊山宗石、二世は東雲宗震、三世は獨園宗祇。本尊は正観世音菩薩立像(黄金像で、甚目寺の本尊であったと伝わる。脇士には地蔵菩薩、不動明王の各木立像。もとの本尊は運慶作の釈迦牟尼仏木像であったが、徳源寺再興の時に同寺の本尊と成った。)



『張州雑志』には次のようにある。

雨滴天目
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茶台
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芦屋釜
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現在の大法寺    大法寺の位置
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 現在、大法寺は南区に移転しているようである。移転した経緯などの詳細は不明であるが、山号と寺号が『尾張名所図会』と一致しているので、移転したことは間違い無さそうである。
 喝食石についても現在どこにあるのかは不明である。

by nitibotuM | 2012-10-31 18:29 | 尾張名所図会 | Comments(0)


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